「いつの間にか月1万円」サブスク時代の“静かなる散財”を止めた方法
いつの間にか、毎月1万円以上
ある日、何気なく銀行の明細を見て、ぎょっとしました。
「…あれ、なんで今月の支出が多いんだ?」
細かく追ってみると、原因は「使っていないサブスクの山」。
- Netflix(ここ2ヶ月見てない)
- Spotify(YouTubeで間に合ってる)
- Canva Pro(画像、そんなに使ってない)
- Notion AI(お試しのつもりが自動更新)
……気づいたときには、月額1万円を超える固定出費になっていました。
サブスクの「見えにくさ」が危ない
何が怖いって、サブスクは“自分が何を契約してるか”を忘れやすいんですよね。
なぜなら、こういう性質があるからです:
- 小さな金額(月500〜1000円)で始まる
- 利用していないと気づきにくい
- 支払いは自動引き落としで通知もない
- 解約はブラウザ深層に隠れてる
つまり、使っていないのに支払い続けている状態が生まれやすい設計になっているんです。
解決策:「目に見える化」+「通知」で防ぐ
スプレッドシートにまとめてみたり、アプリを試したりもしましたが、
「毎月、手動で入力する」のが面倒すぎて、長続きせず。
じゃあ、自分でアプリ作ってしまおう。
そう思い立ったのが、僕の“サブスク節約プロジェクト”の始まりでした。
コンセプトは「自動で・勝手に・教えてくれる」
僕が目指したのは、以下のような**“三拍子そろった節約ツール”**です。
- サブスクを一覧化(名前・金額・更新日・カテゴリ)
- 使用頻度が低いものにフラグを立てる
- 契約更新3日前にLINEで通知が来る
そしてこの仕組みを、ノーコードで作ることに成功しました。
サブスク浪費を自動で止める!ノーコードで作った節約アプリの中身を公開
使ったツールはたったの2つ
今回、僕がこのアプリを構築するのに使ったのは以下の2つだけです:
- Glide(ノーコードWebアプリ作成ツール)
- Make(旧Integromat)(自動化ワークフロー構築ツール)
どちらも無料プランで始められますし、プログラミングは一切ナシです。
アプリの機能一覧(全体像)
まず、完成したアプリの画面をざっくり紹介します。
機能 | 内容 |
---|---|
サブスク登録 | サービス名・月額・支払日・カテゴリをフォームから登録 |
ダッシュボード | 現在のサブスク合計額、支払日の近い順に一覧表示 |
使用頻度チェック | 使っていない期間(自分で申告)から“非優先候補”をハイライト表示 |
LINE通知連携 | 支払日の3日前にLINEで通知を送信(Makeを使用) |
見た目はとてもシンプルですが、「見える化」「意識化」「気づき」の3ステップを踏めるようにしています。
GlideでUIをつくる(基本操作)
Glideとは?
Glideは、Googleスプレッドシートをベースにアプリを構築できるノーコードツール。
NotionやAirTableに似たUIで、誰でも直感的にアプリが作れます。
UI構成のポイント
- サブスク登録フォーム:サービス名、月額、支払日を入力するだけの簡単UI
- 一覧画面:カテゴリ別や金額順に並び替えできるカードレイアウト
- 月額合計:毎月の出費が一目でわかるよう、自動集計に対応
データベースはGoogleスプレッドシートなので、CSVエクスポートや他サービスとの連携も簡単です。
Make(旧Integromat)で自動通知
支払日前に通知を受け取れたら便利ですよね。
ここで登場するのが、Make(Integromat)です。
通知の仕組み:
- Glideのスプレッドシートに「支払日」を登録
- Makeが1日1回スプレッドシートを確認
- 支払日が3日後の行があれば、LINE Notify APIでユーザーにメッセージ送信
【支払いリマインダー】
「Canva Pro」の契約更新日があと3日です。
必要なければ今のうちに解約しましょう。
このメッセージが毎月届くようになってから、更新日を忘れて自動更新→無駄払い…という事故が一切なくなりました。
サブスク管理アプリを3ヶ月使ってわかった“節約の本質”
驚きの効果:初月で7,000円節約!
このアプリを使い始めた月、僕は合計7,020円分のサブスクを解約しました。
主な内訳は以下の通りです:
- Canva Pro(1,500円)→1ヶ月以上未使用
- Audible(1,500円)→聴いていないまま3ヶ月経過
- オンライン英会話アプリ(3,000円)→全然ログインしてなかった
- 特定の仕事用ツール(1,020円)→業務フローが変わって不要に
アプリを使う前は、「とりあえず残しておくか…」という心理が働きがちでした。
でも、“更新日が近いですよ”とLINEで通知が来て、さらに“使用頻度:低”と出てくると…
「うーん…今すぐ必要じゃないかも」
と“立ち止まって考える習慣”が自然と身についたんです。
無意識の出費を止めるのは「行動」じゃなく「環境」
人間って、やっぱり**“気づいていない”支出に弱い**んですよね。
それを強引に「全部見直すぞ!」と気合でやるのは、続かない。
このアプリは、“無理に行動を変える”のではなく、
- 可視化することで気づきを与える
- LINE通知で解約のきっかけを作る
- 金額の合計表示でインパクトを出す
というように、自然と浪費にブレーキがかかる“環境”を用意することに徹しています。
他の人にも使ってもらったら…
このアプリを、友人やSNSのフォロワー数名にも試してもらいました。
その結果、こんな声が集まりました:
🗣「夫婦で共有して“家庭の固定費”を一緒に見直せたのがよかった」
🗣「見えるだけで“これはいらないな”って判断がしやすくなった」
🗣「サブスクって“悪者”じゃないけど、“見直す仕組み”がないだけなんだと気づいた」
まさにこのアプリの目的は、「契約を減らすこと」ではなく**“判断のタイミング”をくれること**だったと再確認できました。
ノーコードで作るサブスク管理の新習慣
「これ、自分も作りたい」は正解
ここまで読んでいただいた方の中には、
「自分でも作ってみたい」「でもノーコードって難しそう…」と思った方もいるかもしれません。
安心してください。このサブスク管理アプリは、テンプレートをコピーするだけで使い始められます。
サブスク管理アプリを作る(再現レシピ)
🔧 必要なツール一覧
ツール名 | 目的 | 無料可否 |
---|---|---|
Googleスプレッドシート | データベース | ◎ |
Glide | アプリ構築 | ◎(無料プラン) |
Make(旧Integromat) | 通知自動化 | ◎(無料枠あり) |
LINE Notify | 通知送信API | ◎ |
👇 手順のざっくり流れ
- スプレッドシートを用意し、「サービス名」「月額」「支払日」などの列を作成
- Glideでそのシートを元にアプリを作成(テンプレート使用でOK)
- Makeで「今日+3日後」の支払日を探してLINE通知を設定
- スマホでアクセス&利用スタート!
「え、それだけ?」と思うほどシンプルですが、実際これだけで**“使える節約アプリ”が完成**します。
さらに発展:家族やチームでも使える
- 子どもがゲームやアプリを勝手に登録してないかチェック
- チームの業務ツールが増えすぎていないかモニタリング
- 副業で使ってる有料ツールを棚卸しして原価を管理
…など、「お金の見える化」を必要とするあらゆる場面で使えます。
最後に:節約とは“我慢”ではなく“整理”
サブスクを見直すというと、
「生活を削る」「楽しみを我慢する」といったイメージがあるかもしれません。
でも実際は、
✅ 本当に使っているサービスには気持ちよくお金を払う
✅ 使っていないものには気づいて止める
このシンプルな整理ができるだけで、精神的にも金銭的にも余裕が生まれます。
このアプリはその“きっかけ”になる、新しい家計管理の入り口です。
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