
- 「高卒でもSEになれる?」
- 「未経験からのスキルアップ方法は?」
こういった悩みは抱えていませんか?この記事ではこれらの悩みを解決していきます。
- 高卒でもシステムエンジニアになれるか知りたい方
- 高卒からSEへの就職を成功させる方法を知りたい方
- おすすめの資格を知りたい方
「システムエンジニア」というと、理系の大学を卒業して専門的な知識を身につけている人がなるイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。実際、私も高卒でIT業界に飛び込むとき、周囲から「大丈夫なの?」「専門学校に行った方がいいんじゃない?」と何度も言われました。
ですが結論から言うと、高卒からでもシステムエンジニアになることは十分可能です。IT業界は実力主義の側面が強く、学歴よりも「スキル」と「実績」を重視する企業が多いため、努力次第で大学卒と同じようにキャリアを築けます。
この記事では、私自身の体験も交えながら、
- 高卒からシステムエンジニアになる方法
- 学歴の壁をどう乗り越えるか
- おすすめの学習法や資格
- 就職や転職で役立つポイント
を、わかりやすく解説していきます。
高卒でシステムエンジニアになるのは難しい?
まず、多くの人が不安に思うのが「高卒だと採用されにくいのでは?」という点です。
たしかに、大手のSIer(システムインテグレーター)や大企業のIT部門は「大卒以上」を条件にしている求人もあります。しかし一方で、ベンチャー企業や中小IT企業は「学歴不問」のところも多く、むしろ実務で使えるスキルを持っている人材を求めています。
私の周りにも、高卒からエンジニアになり、数年でリーダー職に就いた人がたくさんいます。彼らに共通していたのは、「やる気」と「自分で学び続ける力」でした。
つまり、学歴がネックになる場面はゼロではないけれど、それ以上に「スキルをどう身につけるか」が大事なのです。
高卒からシステムエンジニアになる3つのルート
私が実際に見てきた限り、高卒からシステムエンジニアになるには大きく分けて3つのルートがあります。
ルート | 特徴 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
① 独学+就職 | 本やオンライン教材で学び、未経験可の求人に応募 | 費用が安い/早く現場経験を積める | 自己管理が必要/学習効率が悪い場合も |
② 専門学校やスクールに通う | プログラミングスクールやIT専門学校で学ぶ | 就職サポートあり/体系的に学べる | 費用が高い/働きながらだと時間的に厳しい |
③ 派遣やSESから始める | IT派遣やSES企業で実務を経験 | 未経験でも採用されやすい/現場経験が積める | 配属先次第でスキルが偏る可能性 |
私は③の「SES(システムエンジニアリングサービス)」からキャリアをスタートしました。最初はテストや運用保守といった地味な仕事が多かったのですが、現場で「手を挙げればチャンスをもらえる」環境だったため、少しずつ開発業務に関わらせてもらえるようになりました。
大事なのは、どのルートを選んでも「最初から完璧を目指さない」ことです。最初は地味な仕事からでも、経験を積んでいけば必ず次のステップにつながります。
高卒エンジニアが身につけるべきスキル
システムエンジニアになるために必要なスキルは幅広いですが、最初から全部を学ぶ必要はありません。私自身も最初は「何から勉強すればいいのかわからない」と悩んでいました。そこで、まずは「最低限これを押さえておけば大丈夫」というスキルを紹介します。
1. プログラミング言語の基礎
システムエンジニアとして避けて通れないのがプログラミングです。未経験から学ぶなら、以下の言語が特におすすめです。
- Java:業務システムやWeb開発で需要が高い。大企業の案件でもよく使われる。
- Python:シンプルで学びやすく、AIやデータ分析でも活躍。副業やフリーランスにも応用しやすい。
- JavaScript:Web系なら必須。フロントエンド(画面側)の開発に強い。
最初から「全部学ぼう」とせず、1つの言語をしっかり理解することが大切です。
2. IT基礎知識
エンジニアはプログラムだけ書ければいいわけではありません。サーバーやネットワーク、データベースといったIT基盤の知識も必要になります。
これらを理解していると、現場で「話が通じる人」になれるので、周囲からの信頼が一気に高まります。
3. コミュニケーションスキル
システムエンジニアは一人で黙々とコードを書くイメージがありますが、実際は「チームで動く」ことがほとんどです。
- 人にわかりやすく説明する力
- 進捗を報告する力
- わからないことを素直に聞ける力
これらは学歴に関係なく、意識次第で伸ばせるスキルです。むしろ、高卒エンジニアは「現場で育つ」人が多いため、この部分が強みになることもあります。
高卒エンジニアにおすすめの資格
資格は「必須」ではありませんが、学習の目標としても、就職・転職活動のアピールとしても役立ちます。特に高卒の場合、資格があることで「学歴のハンデをカバーできる」メリットがあります。
基礎から取り組みたい資格
- ITパスポート
ITの基礎知識を幅広く学べる国家資格。エンジニア以外の職種にも役立つ。 - 基本情報技術者試験(FE)
エンジニアとしての登竜門。プログラミングからアルゴリズム、ネットワークまでカバーできる。
キャリアアップを目指す資格
- 応用情報技術者試験(AP)
SEとして設計やマネジメントに関わる際に有利。高卒でも持っていれば即戦力と見られることも。 - ベンダー資格(Oracle, AWS, Ciscoなど)
クラウドやデータベースの資格は実務でも高評価。特にAWS認定資格は需要が急増中。
私自身も最初は「ITパスポート」から始めました。勉強してみると、自分が現場で触れている作業の意味が理解できるようになり、「ただの作業員」から「考えて動けるエンジニア」へと成長できた実感があります。
高卒エンジニアが就職・転職を成功させるポイント
高卒からシステムエンジニアを目指す場合、ただスキルや資格を身につけるだけでは不十分です。採用担当者に「この人と一緒に働きたい」と思ってもらう工夫が必要です。ここでは、私自身の経験や周囲のエンジニア仲間から学んだ成功の秘訣を紹介します。
1. 「学歴不問」や「未経験可」の求人を狙う
求人情報を見ていると、「大卒以上」と条件に書かれている企業もありますが、IT業界全体を見渡せば学歴不問の求人は非常に多いです。特に、以下のような企業は高卒でも採用されやすい傾向があります。
まずは「入り口」を広げるつもりで、学歴よりも「やる気」や「学習の姿勢」を評価してくれる会社を選ぶのがポイントです。
2. ポートフォリオでスキルを見せる
高卒で経験が浅い場合、履歴書だけだと「この人は本当にできるのかな?」と思われてしまいます。そこで効果的なのがポートフォリオです。
これらは資格よりも実際のスキルを示せるため、面接でも強力な武器になります。私も最初の転職の際に「趣味で作った勤怠管理アプリ」を見せたことで、面接官に「これならすぐ現場で活躍できそう」と言ってもらえた経験があります。
3. 転職エージェントや就職サポートを活用する
特に高卒で初めてIT業界に挑戦する人は、一人で就活を進めるのは非効率です。エージェントやスクールの就職サポートを利用することで、以下のメリットが得られます。
私は独学で学んで就職活動をしたとき、なかなか書類が通らなかったのですが、エージェントに相談したところ「スキルをアピールする順番を変えましょう」とアドバイスされ、それだけで面接に呼ばれる回数が増えました。
4. 面接では「学歴」ではなく「学習意欲」をアピールする
面接でよく聞かれるのが「なぜ高卒でエンジニアを目指したのですか?」という質問です。このとき、学歴の話に引け目を感じる必要はありません。むしろ、
独学や資格取得を通じて主体的に学んできた
今後もスキルアップを続けていく意思がある
こうした点を前向きに伝えれば、面接官に「学歴に関係なく成長できる人材だ」と思ってもらえます。
就職・転職活動をスムーズに進めるコツ
就職や転職は、どうしても時間がかかります。そこで、私や周囲のエンジニアが実践して効果があった方法をいくつかまとめました。
- 1日30分でもいいので毎日学習を継続する
- 学んだことをSNSやブログで発信して、アウトプットを習慣化する
- 求人サイトだけでなく、ハローワークや地域の就職支援も活用する
- 面接は「場数を踏むこと」で自然に慣れる
最初の1社に入るまでが一番大変ですが、一度エンジニアとしての経験を積めば、次からは転職がぐっと楽になります。
高卒システムエンジニアのキャリアパスと年収アップの方法
システムエンジニアとして働き始めると、多くの人が次に気になるのは「キャリアの広げ方」と「収入面」ではないでしょうか。私自身も最初は月収20万円ほどで、「このままでは生活がカツカツだな…」と不安を抱いていました。ですが、正しい方向で努力を積み重ねれば、高卒でも年収500万〜700万円以上を目指すことは十分可能です。
キャリアパスの代表的な流れ
システムエンジニアのキャリアは大きく分けると以下のようなパターンがあります。
キャリアパス | 特徴 | 向いている人 |
---|---|---|
① 技術特化型(スペシャリスト) | 開発スキルを磨き、上級エンジニアやアーキテクトを目指す | コーディングや新技術が好き |
② マネジメント型(管理職) | チームリーダーやプロジェクトマネージャーに進む | 人と関わるのが得意/調整が得意 |
③ フリーランス型 | 案件ベースで働き、報酬を自由に選べる | 自立心が強い/営業もできる |
④ 事業開発型 | ITスキルを活かして起業やサービス開発に挑戦 | アイデアや挑戦心がある |
私は最初SESで経験を積み、その後Web系企業に転職し、いまは「技術特化型」と「マネジメント型」の中間を歩んでいます。周りを見ると、30代でフリーランスになり、年収1,000万円を超える高卒エンジニアも珍しくないです。
年収を上げるためのステップ
高卒エンジニアが収入を伸ばすためには、戦略的にキャリアを選ぶことが重要です。
ステップ1:まずは「経験年数」を積む
未経験のうちはどうしても年収は低めです。ですが、実務経験2〜3年を積むと求人の幅が一気に広がります。
ステップ2:市場価値の高いスキルを身につける
- クラウド(AWS, GCP, Azure)
- モバイルアプリ開発(Swift, Kotlin)
- データ分析やAI(Python, 機械学習)
これらは需要が高く、年収アップに直結しやすいスキルです。
ステップ3:転職を活用する
同じ会社に長くいると昇給幅は小さいことが多いですが、転職すると年収が50〜100万円上がるケースも珍しくありません。私も最初の転職で、年収が80万円アップしました。
ステップ4:フリーランスという選択肢
3〜5年の経験を積んだあと、フリーランスになる人も多いです。フリーランス案件は月60〜80万円の報酬が一般的で、会社員時代より収入が増えるケースがほとんどです。
年収の目安(高卒エンジニアの場合)
経験年数 | 平均年収(目安) | コメント |
---|---|---|
1年目(未経験) | 250〜350万円 | 最初は低いが経験を積むことが大事 |
3年目 | 350〜450万円 | 転職で一気に伸びる時期 |
5年目 | 450〜600万円 | 専門スキルがあれば年収600万円超えも可能 |
10年目以降 | 600〜800万円 | マネジメントやフリーランスで年収1000万以上も |
学歴による差は最初こそ感じるかもしれませんが、経験を積んでスキルを武器にすれば、むしろ高卒でも学歴を気にしなくてよいレベルの収入を得られるのがエンジニア職の魅力です。
高卒エンジニアが直面しやすい壁とその乗り越え方
高卒からシステムエンジニアとして働き始めると、どうしても途中で「壁」にぶつかる瞬間があります。私自身も何度も挫折しかけました。ですが、そのたびに工夫して乗り越えることで、今では「高卒であることはむしろ強みだ」と思えるようになっています。ここでは、特に多い壁とその対策を紹介します。
壁1:学歴コンプレックス
「周りは大卒ばかりで肩身が狭い」「会議で専門用語が飛び交うと自分だけわからない」と感じる人は少なくありません。私も新人時代、会議で大学院卒の先輩が難しい言葉を使うのを聞いて「やっぱり自分には無理かも」と思ったことがあります。
- わからない言葉はすぐにメモして調べる
- 本や資格学習で基礎知識を固める
- 自分の強み(行動力・柔軟性など)を意識する
不安を埋めるには「知識を増やす」しかありません。逆に、地道に学んでいる姿勢を見せることで、周囲から「成長意欲がある人」と評価されるようになります。
壁2:最初の仕事が雑務ばかり
未経験で入社すると、最初はテスト作業やドキュメント整理、運用監視など「地味な仕事」が多いものです。「こんなのエンジニアじゃない」とモチベーションが下がる人もいます。
- 小さな仕事でも意味を理解しようとする
- 手を挙げて「開発にも関わりたい」とアピールする
- 現場の先輩に質問して仕事の幅を広げる
私も最初の半年は「エクセルに数字を入れるだけ」の仕事でしたが、「この数字はどんな意味があるんですか?」と先輩に聞き続けたことで、テスト設計や開発にも少しずつ関われるようになりました。
壁3:スキルの伸び悩み
2〜3年目になると「言われたことはできるけど、自分で考えて設計するのは難しい」と壁に当たります。ここで停滞してしまう人も多いです。
- 新しい言語やフレームワークに挑戦する
- 個人開発で「ゼロからシステムを作る」経験を積む
- コードレビューや設計レビューを積極的に受ける
私の場合、趣味で作ったWebアプリを先輩に見てもらい、ボロクソに指摘されたのが大きな転機でした。悔しかったですが、その経験で「なぜこの書き方はダメなのか」を理解でき、一気にスキルが伸びました。
壁4:将来のキャリアへの不安
高卒エンジニアに限らず、「このまま働き続けていいのか」「自分はマネジメントに向いていないのでは」と悩む人は多いです。
- 5年後の自分をイメージしてキャリアプランを描く
- 技術特化かマネジメント型か、方向性を一度決めてみる
- 不安を感じたら転職エージェントに相談してみる
キャリアは一度決めても変えられます。むしろ「試してみて違ったら方向転換する」くらいの柔軟さがあったほうが強いです。
失敗を「武器」に変える
高卒エンジニアは、失敗や壁にぶつかる回数が多いかもしれません。ですが、そのぶん学ぶ機会も多く、「実践で成長する力」が鍛えられます。私自身も何度もつまずきましたが、今振り返るとそれがすべて「武器」になっています。
まとめ:高卒からシステムエンジニアを目指すあなたへ
ここまで、高卒からシステムエンジニアを目指す方法やキャリアの広げ方について解説してきました。改めてポイントを整理すると、次のようになります。
高卒でもSEになれる理由
学習意欲と継続力があれば、大学卒と同じ土俵で戦える
キャリアの始め方
- 独学、スクール、SESなど、自分に合ったルートを選ぶ
- 資格(ITパスポート・基本情報技術者など)で基礎を固める
- ポートフォリオを作り、自分のスキルを「見える化」する
就職・転職を成功させるコツ
キャリアアップと収入の伸ばし方
- 実務経験を積み、市場価値の高いスキルを習得
- 転職やフリーランスを活用して年収を上げる
- 技術特化型、マネジメント型など、自分に合ったキャリアパスを選ぶ
壁を乗り越える方法
- 学歴コンプレックス → 知識を補って強みに変える
- 雑務ばかりの仕事 → 意味を理解しながら成長の糧にする
- スキルの伸び悩み → 個人開発やレビューで突破口を作る
- 将来の不安 → まずは方向性を決め、柔軟にキャリアを調整する
私自身、高卒からSEを目指したときは不安ばかりでした。周囲に「大学出てないと厳しいよ」と言われ、実際に悔しい思いもたくさんしました。ですが今振り返ると、学歴は本当に関係ありません。大事なのは「学び続ける力」と「行動に移す勇気」です。
もしこの記事を読んでいるあなたが、「自分もSEになれるだろうか」と迷っているなら、ぜひ最初の一歩を踏み出してみてください。最初は小さな一歩でも、それが未来のキャリアにつながります。
この記事が参考になったら嬉しいです。最後まで読んで頂きありがとうございました。