Next.js × TypeScript 環境構築【2025年版】|初心者でもわかる!(チュートリアル)

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✍️ 第1回:Next.js × TypeScriptとは?最強コンビの理由と必要な準備


🎯 はじめに:なぜ「Next.js × TypeScript」が選ばれるのか?

2025年現在、フロントエンド開発の定番は次のように語られています:

「Reactをベースに、Next.jsでページ遷移とSEOを強化し、TypeScriptで型安全に保つ」

このNext.js × TypeScriptの組み合わせが定番とされるのは、以下のような理由があります:

✅ TypeScriptの強み

  • コードに型情報をつけることで、バグを事前に防げる
  • エディタの補完(VSCode)が非常に強力になる
  • 保守性が高く、チーム開発でも安心して拡張できる

✅ Next.jsの強み

  • Reactベースのため、学習コストが低い
  • ページルーティングがファイルベースで直感的
  • SEOに強い(SSRやSSGに対応)
  • APIルートが作れるのでバックエンドも少しできる

つまり、「爆速でWebアプリを開発したい」「将来的に大規模化・チーム開発も考えている」という人にとっては、このセットがまさに最強です。


🔧 今回のゴール:10分でNext.js + TypeScript環境を構築!

本シリーズでは、以下のような開発環境をわずか10分で用意することを目指します。

技術|内容
フレームワーク|Next.js(最新版)
言語|TypeScript(JavaScriptの上位互換)
UI設計|Tailwind CSS(後編で導入)
エディタ|Visual Studio Code(推奨)
起動確認|localhost:3000でアプリが立ち上がる状態


🧰 Next.js × TypeScript 開発前に必要なツール

まずは、開発を始める前に必要なツールをインストールしておきましょう。


✅ ① Node.js(最新版)

Next.jsはNode.jsベースで動くため、Node.jsは必須です。
公式サイトから最新版をインストールしてください。

インストール後、ターミナルで以下を実行して確認しましょう:

node -v npm -v

✅ ② Visual Studio Code(エディタ)

VSCodeは、TypeScriptやNext.jsに対応した最強のエディタです。以下の拡張機能を導入しておくと開発が格段に楽になります:

  • ESLint
  • Prettier
  • Tailwind CSS IntelliSense(第4回で使用)
  • GitLens

👉 VSCodeダウンロード


✅ ③ Git(任意)

GitHubなどにコードを公開したい人はGitも入れておくと良いでしょう。


🛠️ 事前に知っておくと便利なコマンド

コマンド|説明
npx|Node.jsでパッケージを一時的に実行
npm install|パッケージの依存関係をインストール
npm run dev|開発用サーバーを起動(localhost:3000)


📌 補足:Next.jsとCreate React App(CRA)の違い

Next.jsとよく比較されるのが、React公式のcreate-react-app(CRA)です。

項目|CRA|Next.js
ルーティング|自分で実装|ファイルベースで自動
SEO対応|SPAなので弱い|SSR・SSGで強い
SSR(サーバーサイド描画)|非対応|対応済み
静的サイト出力|非対応|next export で可能

最初からスケーラブルな構成にしたいなら、Next.js一択です。


📎 まとめ:準備はこれだけでOK!

  • Node.jsとVSCodeがあれば、Next.js開発はすぐに始められる
  • TypeScriptを使うことで、保守性・バグ防止力が圧倒的に向上
  • Next.jsはReactの進化系で、実用的かつSEOにも強い

🧱 ステップ3:TypeScriptの導入

Next.jsでTypeScriptを使うには、たった一つのコマンドでOK!

touch tsconfig.json

このコマンドを実行することで、Next.jsが自動的にTypeScript関連の設定ファイルと必要なパッケージを導入してくれます。あとはNext.jsを一度起動すれば完了です。

npm run dev

これで以下のようなファイルが自動生成されるはずです。

  • tsconfig.json
  • next-env.d.ts
  • .eslintrc.json(ESLint設定)
  • .prettierrc(あれば)

✅ Point

  • tsconfig.jsonはTypeScriptの設定ファイルで、開発に合わせて後からカスタマイズ可能。
  • *.jsファイルを*.tsxに変更するのを忘れずに!

🎨 ステップ4:ESLint & Prettierでコードを美しく

プロジェクトが大きくなる前に、コード整形と静的解析の環境を整えておきましょう。

npm install -D eslint prettier eslint-config-next eslint-plugin-prettier eslint-config-prettier

次に.eslintrc.jsonを以下のように編集しましょう:

{
  "extends": ["next/core-web-vitals", "plugin:prettier/recommended"]
}

そして.prettierrcを作成:

{
  "semi": true,
  "singleQuote": true,
  "trailingComma": "es5"
}

最後に.eslintignoreと.prettierignoreも作って、node_modulesやbuildなど無視していいディレクトリを指定するとGoodです。


🚀 ステップ5:VSCodeの拡張で効率化

Visual Studio Codeを使っているなら、以下の拡張機能を導入すると爆速開発できます。

拡張機能名|概要
ESLint|コード品質チェック
Prettier|コード整形
Path Intellisense|相対パス補完
Tailwind CSS IntelliSense|Tailwind支援(使うなら)
GitLens|Gitログを直感的に表示

設定例(VSCodeのsettings.json):

{
  "editor.formatOnSave": true,
  "editor.codeActionsOnSave": {
    "source.fixAll.eslint": true
  }
}

💡 ステップ6:開発効率を爆上げするTips集

Next.js×TypeScriptの開発を快適に進めるために、知っておきたい便利なTipsを紹介します。


⏱ 1. alias(エイリアス)でパスを短縮

長い相対パスを書くのは面倒。そんなときはtsconfig.jsonでエイリアスを設定して、見やすいパスにしましょう。

例:

{
  "compilerOptions": {
    "baseUrl": ".",
    "paths": {
      "@components/*": ["components/*"],
      "@lib/*": ["lib/*"]
    }
  }
}

使い方(例):

import Header from '@components/Header';

これで深い階層の相対パスとおさらばできます!


🧪 2. 型定義でAPIレスポンスも安心

TypeScriptの強みは「型」!APIレスポンスやpropsもきちんと型定義すれば、ミスが激減します。

例:

type User = {
  id: number;
  name: string;
  email: string;
};

const fetchUser = async (): Promise<User> => {
  const res = await fetch('/api/user');
  return await res.json();
};

📁 3. ディレクトリ構成のおすすめ

初学者でもわかりやすく、スケールしやすい構成例:

/components
/pages
/styles
/lib
/types
/hooks
  • /lib: API通信や共通処理など
  • /types: 型定義をまとめて管理
  • /hooks: カスタムフックを整理

🔍 4. 初心者がつまずきやすいポイント

問題|解決策
Cannot find module …|tsconfig.jsonのpaths設定ミス or importパスが間違い
propsがanyになる|型を明示していない。Propsに型注釈をつける習慣を!
next dev が起動しない|パッケージのバージョン不整合。node_modulesを削除して再インストール


✅ まとめ:Next.js×TypeScript開発の準備はこれで完璧!

このマニュアルをなぞるだけで、以下のような環境が整います:

  • 型安全な開発(TypeScript)
  • 柔軟で拡張性の高いフレームワーク(Next.js)
  • 美しいコード整形(Prettier)
  • 静的解析(ESLint)
  • スケーラブルな構成(alias, ディレクトリ構成)

🎯 最後に:本番環境に向けて

開発が進んだら以下のような対応も検討してみましょう:

  • 環境変数管理(.env.local など)
  • Vercelなどのデプロイ先に合わせた設定
  • サーバーサイド処理の型定義強化
  • パフォーマンス最適化(Image, Script コンポーネントなど)

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